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銀行の貸金庫の予備鍵は割り印した封筒で保管?

三菱UFJ銀行で、行員が貸金庫から客の物品を盗んだというニュースをテレビで見た。この銀行では、貸金庫の鍵を契約者と銀行のそれぞれが持ち、両方がそろわないと開けられないようにしていた。契約者が鍵を紛失したときのために、予備鍵を銀行が保管していたが、普段使わないので、割り印をした封筒に入れていたという。本当に、今の時代に割り印?鍵を使ったら誰がいつ使ったと記録が残るキーボックスは、普通に使われているのに。

2025年01月16日

いっとき間違っても、まっとうな道に戻りましょう

高速船クイーンビートルの浸水隠蔽についての第三者委員会調査報告書を読み解いてきた。
この事案で、JR九州高速船がまっとうな道に戻る機会はあったと思う。浸水の記録が2-3日で終わらず記録簿のようになったときに、これはまずいよ、やめよう、と誰かが言えば引き返せたのではないだろうか。それが若い船員だったとしても、公益通報保護法が整備された今の時代に、従業員に黙っていろと言える経営者はさすがにいないと信じたい。

2025年01月11日

問題の隠蔽は決してうまく行かない

昨日の記事で、浸水の事実を当局に隠し通すことは不可能だと述べた。一般に、報告すべき問題を隠蔽しようとしても、決してうまく行かない。うっかりしゃべってしまう仲間がいたり、隠蔽していると知らない人がしゃべったり、仲間うちから内部通報があったりする。経営者は、利害関係者に対して堂々としていられるようにせねばならない。コーポレートガバナンスの目標をパフォーマンスとコンプライアンスとした意味の一つの側面だ。
※9/30の記事「コーポレートガバナンスの目標は二つ」参照。

2025年01月10日